導入事例

干渉リスクをゼロに。点群とIFCで変わる干渉チェックと現場共有。

ODKクレーン株式会社 代表取締役 小野寺様
  • その他
  • 点群共有
  • BIM・CIM
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  • 事業分野:天井クレーン製作・据付・販売
  • 地域:宮城県名取市
  • 使用工種:干渉チェック、お客様への完成イメージ共有
  • 使用機材:
     - 地上レーザースキャナ:Leica BLK360 G2
ODKクレーン株式会社様は、宮城県を拠点に天井クレーンの製作・据付・販売を手がける企業です。現在は東北6県を中心に、埼玉など首都圏近郊まで事業を展開されています。今回は、点群を使った干渉チェックでどのようにScanXを使用されているか、導入の背景、導入後の変化についてお話を伺いました。

クレーン施工の課題:干渉事故と手作業測量の限界

天井クレーンは可動部分が多く、工場内の配管や天井、柱などとの干渉リスクが常につきまといます。ODKクレーン様で点群活用を始めたきっかけは、ある痛切な経験でした。
「架台式のクレーンを設計したとき、天井と干渉してしまったことがあって、作り直しが発生し、大きな赤字になる案件がありました。」

この経験をきっかけに、現場を「まるっと撮れる」技術を探し始めました。それまでの測量は、すべて手作業で、現場で配管の位置や高さを一つひとつ測り、図面に起こしていました。
どうしても遠くにあるものや死角にあるものなどは計測漏れが出てきてしまいます。図面を描いていて『ここを計測していなかった』となり、また現場に行く必要が出てきます。」

測量の抜け漏れは手戻りだけでなく、設計ミスにも直結しかねない問題だったようです。こうした課題を解消する手段として、さまざまな技術を検討され、点群の活用を決められました。
「5〜6年前に点群機材の購入を検討していましたが、タイミングもあってすぐの導入はできず、ちょうど2~3年ぐらい前に補助金を使ってLeica BLK360 G2を購入したのがスタートでした。」

「お客様に見せられない」― ScanX導入のきっかけ

機材導入後は、Cyclone REGISTER 360で点群データを処理し、SketchUpで設計・干渉チェックを行う流れが定着していきました。しかし、社内での活用は進む一方で、「お客様には見せられない」という課題が残っていました。
「点群は自分たちの設計や施工検討には使えていたんですけど、お客様側には見せられない状態でした。2次元図面だと伝わりにくい場面も多くて、クラウドでお客様と手軽に共有できるツールをずっと探していたんです」

類似のツールを調べたところ、価格面でなかなか導入に踏み切れずにいました。そんな中で見つけたのがScanXでした。
「現場でiPadに点群を映すと、お客さんが『何これ、すごいね』って言ってくれるんですよ。せっかく作っているのに見せられないのが悔しくて、ずっと見てもらいたかった。ScanXはURLでの共有機能があって、お客さんに手軽に見せられる。それが一番良かったです。」

ScanXの使い方①:点群とIFCモデルの重ね合わせで干渉を事前発見

ODKクレーン様では、以下のような流れで点群データを活用されています。
1. 現場で点群測量 — Leica BLK360 G2で工場内を撮影
2. 点群データの加工 — Cyclone REGISTER 360(点群データ作成用ソフト)で人物などのノイズを削除し、トリミング
3. 3D設計 — SketchUp(設計ソフト)で天井クレーンの3Dモデル(IFC形式)を作成
4. ScanXで重ね合わせ — 点群データとIFCモデルをScanX上で重ね合わせ、干渉箇所を目視で確認
5. お客様への共有 — ScanXの共有URLをお客様に送り、完成イメージを確認していただく
「ある現場では、モーターと壁が干渉することが点群との重ね合わせで分かって、壁の一部をカットする対応をしました。事前に気づけたので、大きなトラブルにならずに済みました。」
点群データと設計IFCデータをScanX上で重ね合わせ

主な活用シーン②:お客様への完成イメージ共有

点群データとIFCモデルを重ね合わせた結果を、ScanXの共有機能を使って元請け業者や最終顧客のお客様に共有されています。
2次元だと分かりにくいところも、3Dだと雰囲気が全然違うんです。『こういうことをやりますよ』という確認のために共有しています。」

「施工時の干渉事故はほぼゼロに」― 点群活用がもたらした変化

点群導入前は、測量ミスや図面の抜け漏れによる手戻りが避けられませんでした。現場によっては、かなり大きな損失につながる干渉事故も発生していましたが、点群の活用で大きな変化があったようです。
点群を使い始めてからは、現場の測量としてはもう完璧にできています。設計段階での間違いはほぼなくなり、施工時の干渉事故もほぼゼロになりました。」
一回現場に行ってしまえば、もう寸法を測ることもなく終わります。」

また、ScanXのクラウド共有によって、社内外のコミュニケーション面にも恩恵が広がっているといいます。
「クラウド型のため、低スペックPCでも点群を閲覧できる点は非常に便利です。社内のスタッフはもちろん、現場の職人さんや元請け業者さんにもURLを送るだけで共有できるので、社内外での情報共有が格段にスムーズになりました。」
「以前は『どんな現場なのか』を口頭や図面で説明するしかなかったのが、3Dで直感的に見てもらえるようになり、コミュニケーションの質が大きく向上しました。」

今後のScanXへの期待と改善要望

より現場で使いやすくするために、いくつかの機能改善への要望もいただきました。
「平行投影の二次元図があるといいなと思っています。クレーンは移動するので、その先に何があるかを知りたいときに、平行投影図で見るとパッと二次元的に見えるので干渉チェックなどに活用できます。」
「IFCモデルの位置合わせを、もっと柔軟にできるといいですね。起点を選択して合わせたいところにマニピュレーターを持ってこれたら、もっと直感的に操作できると思います」
「エッジを強調する機能があると、より分かりやすくなります。特に鉄鋼などはエッジが強調されていると、お客様への説明もしやすいです。」

ScanX導入を検討している方へのメッセージ

ScanXの導入を検討されている企業様へのメッセージをいただきました。
他の点群ソフトウェアは初期導入時に大きなコストがかかる場合が多いですよね。ScanXは初期費用やランニングコストを抑えることができ、お客様と手軽に共有できるのが最高だと思います。

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