建設会社の点群活用法ガイドブック!

各工程の活用法とROIシミュレーションでわかる導入メリット

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公開日 : 2026.04.30
更新日 : 2026.05.08

ICT土工とは?手順やメリット、課題と解決策を具体的に紹介

ICT土工とは、起工測量から施工、出来形管理といったすべての工程を、3Dデータと情報通信技術(ICT)を活用して効率化する施工方法です。

ICT土工は生産性と品質の向上が期待できるため、国土交通省の直轄工事で原則適用され、広く普及しています。

一方で、ICT土工の導入を検討しているものの、

「具体的な実施手順がわからない」

「コストの壁を感じてなかなか導入に踏み切れない」

と感じるケースも少なくありません。

そこで本記事では、ICT土工の基本的な仕組みから実施手順、導入メリット、課題と解決策までをわかりやすく解説します。

ICT土工の全体像と成功のポイントを把握することで、自社に合った無理のない導入計画を立てるヒントになります。ぜひ参考にしてください。

【監修者】宮谷 聡

ローカスブルー株式会社 代表取締役社長

Airbus社にてエンジニアとして勤務したのち、シリコンバレーのAirware社、イスラエルのAirobotics社で製品開発や技術営業、海外拠点立ち上げを担当。2019年にスキャン・エックス株式会社(現 ローカスブルー株式会社)を創業し、建設業界向けの点群処理ソフト「ScanX」を提供。

ICT土工とは?基本を整理

ICT土工は、情報通信技術(ICT)を活用し、測量から納品までの一連の土木工事を効率化する施工方法です。

ここでは、ICT土工の具体的な定義とあわせて、国が推進する関連施策の動向を紹介します。

ICT土工とは?基本を整理

  • ICT土工の定義
  • 国土交通省はICT土工を原則化

ICT土工の定義

国土交通省の「令和7年ICT活用工事(土工)実施要領」によると、ICT土工とは以下の5つの段階すべてで、情報通信技術(ICT)を活用する工事として定義されています。(※)

  1. 3D起工測量
  2. 3D設計データ作成
  3. ICT建機による施工
  4. 3D出来形管理
  5. 3Dデータの納品

対象となる工種は、河川土工・海岸土工・砂防土工における掘削工や盛土工、法面整形工に加え、道路土工における掘削工、路体盛土工、路床盛土工などです。つまり、土を「削る・盛る・整える」といった土工事の基本作業全般が、ICT土工の適用範囲に含まれます。

なお、「ICT施工」という用語も用いられますが、ICT土工は土工事に特化した呼称です。舗装工事や浚渫(しゅんせつ)工事なども含む、広義のICT施工を構成する一分野として位置づけられます。

(※)参照:国土交通省ウェブサイト令和7年度 ICT活用工事(土工)実施要領」(国土交通省)をもとにローカスブルー株式会社作成

ICT施工について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

国土交通省はICT土工を原則化

建設業界では、建設就業者の高齢化や担い手不足が深刻化しており、従来の人手中心の施工体制では将来的な工事量に対応できないという課題があります。

こうした状況を受け、国はi-Constructionを推進し、測量から施工管理までを3Dデータで一元的に扱う体制への移行を進めています。2024年度の直轄工事でのICT土工の実施率は、発注者指定型と施工者希望型を合わせて89%(※)に達しました。

高い実績を踏まえ、国土交通省は2025年度より、対象工事におけるICT土工の原則適用を開始しました。さらに、他のICT施工対象工種でも、実施状況を踏まえながら順次原則化に向けた検討が進められています。

(※)参照:国土交通省ウェブサイトi-Construction 2.0~建設現場のオートメーション化~」(国土交通省)をもとにローカスブルー株式会社作成

ICT土工の実施手順

ICT土工では、初期の測量から実際の施工、検査、そして最終的なデータの納品に至るまでをデジタルワークフローで進行していきます。

次は、各段階の具体的な作業内容や役割を詳しく解説します。

ICT土工の実施手順

  1. 3D起工測量による地形の把握
  2. 3D設計データで切土・盛土量を算出
  3. ICT建機(MC・MG)を活用した施工
  4. 3D計測による出来形管理
  5. 3Dデータの納品

1.3D起工測量による地形の把握

ICT土工では、施工前に地形を面的に把握するため、3D起工測量を実施します。従来のように特定の位置を点で結ぶ断面測量とは異なり、現況地形を高密度な点群データとして取得できる点が特徴です。

測量方法には、UAV(ドローン)による空中写真測量や地上型レーザースキャナーなど、複数の技術が用いられます。取得した点群データは、点同士をつないで面を作るTIN(不規則三角網)などの地形モデルへ変換され、後続の設計・土量計算工程で活用されます。

2.3D設計データで切土・盛土量を算出

3D起工測量で取得した現況地形データをもとに、切土量と盛土量を正確に算出するための3D設計モデルを作成します。従来のような2次元の図面による計算に比べ、現況地形と設計形状を重ねた3Dモデル上で高精度な計画を立てることが可能です。

具体的には、点群データから作成した地形モデル(TINなど)を用いて、土量を算出する範囲を指定し、切土・盛土量を計算します。計算手法としては、現況地形と設計形状を重ね合わせ、基準面との差分から体積を求めるほか、2つの地形データの差分を比較して土量を算出する方法も用いられます。

また、現況と設計の差分から算出された土量データは、施工計画の最適化や日々の工程管理における進捗把握に活用されます。

3.ICT建機(MC・MG)を活用した施工

ICT土工では、作成した3D設計データを建設機械に搭載し、設計形状にもとづいて施工を進めます。GNSSや各種センサーで取得した位置情報をもとに、リアルタイムで設計データと照合しながら作業を行います。

ICT建機には、マシンコントロール(MC)とマシンガイダンス(MG)の2種類があります。それぞれの違いは以下の通りです。

項目マシンコントロール(MC)マシンガイダンス(MG)
制御方法設計面との差分を機械が自動的に演算し、施工を半自動で制御設計との差分を表示し、操作を支援
操作自動制御が中心オペレーターの手動操作
特徴高精度・省人化に貢献導入しやすく既存機にも対応しやすい

MCは、施工精度の向上や省人化に優れており、MGは既存の建設機械を活用しながらICT施工を導入しやすい点が特徴です。これらを活用することで、施工の効率化や出来形精度の向上、手戻りの削減といった効果が期待できます。

4.3D計測による出来形管理

ICT土工における出来形管理では、施工後の形状を3Dデータを用いて面的に確認します。

特定の感覚で断面を測定する従来の方法とは異なり、UAVや地上型レーザースキャナーなどを活用して、広範囲を一括で計測できる点が特徴です。3D計測により、施工面全体の高さや形状を数値として正確に把握し、客観的な品質証明が可能になります。

取得した出来形データは、3D設計データと重ね合わせて比較します。設計値との差分をヒートマップ形式で色分けして表示できるため、施工精度を視覚的に把握し、許容値を超える箇所がないか即座に確認が可能です。

管理の合理化により、従来の巻尺やレベルを用いた人手による計測作業が不要となり、計測日数の短縮や現場待機時間の削減といった業務改善につながります。

5.3Dデータの納品

ICT土工の最終工程では、施工管理の過程で作成された3Dデータを電子成果品として納品します。出来形管理データや測量データを統合し、国土交通省が定める最新の電子納品要領に準拠した形式で提出を行います。

従来の紙図面中心の納品とは異なり、全工程が3Dデータとして記録・保存されるため、将来的な維持管理にも高精度なデータをスムーズに活用できます。

上記で紹介したように、3Dデータの活用により維持管理まで一貫した運用が可能になります。しかし、現場で取得した膨大な点群データの処理や複雑な地形における土量計算には手間や時間がかかるため、導入現場における大きな負担となるケースも少なくありません。

データ処理に伴う工数増大という課題を解消し、ICT土工に必要な一連の解析作業を効率化できるのがクラウド型点群処理ソフトScanXです。

ScanXなら、ICT土工の点群処理が手軽に始められる

ScanXは、ICT土工に必要な3次元地形データの解析や土量計算を効率的に行えるクラウド型点群処理ソフトです。

  • 点群データをアップロードするだけで、AIが自動的に解析・クラス分類
  • 測量データから地形モデルを自動生成し、切土・盛土量も簡単に算出
  • 直感的な操作画面で、専門知識がなくてもすぐに使える
  • URLひとつで点群データを共有でき、関係者との連携がスムーズ
  • 初期費用ゼロ、月額29,800円(税込)から気軽に始められる

ICT土工の生産性向上を目指す担当者の方は、ぜひ資料をご確認ください。

ICT土工導入の具体的なメリット

ICT土工の導入で、測量から施工、検査に至るまでの全工程がデジタル化されます。

ここからは、ICT土工が現場にもたらす代表的なメリットをさらに詳しく解説します。

ICT土工導入の具体的なメリット

土量計算を効率化

ICT土工の導入で、土量算出の作業効率が向上します。従来の施工管理では、2次元図面から断面数量を一つずつ拾い出し、平均断面法などを用いて土量を算出する膨大な手作業が必要でした。

一方、ICT土工では、3D起工測量で取得した現況地形データと設計モデルを重ねることで、切土量や盛土量を自動的に算出できます。設計モデルを更新するだけで数量の再計算にも対応できるため、設計変更が発生した場合でも迅速に修正可能です。

さらに、施工管理ツールとの連携により、数量管理から出来形確認までをデジタルデータで管理できます。手計算や表計算ソフトへの転記作業が減り、人為的ミスの防止と業務負担の軽減にも寄与します。

また、ドローンやレーザースキャナーによる測量で取得した点群データを活用すれば、高精度なデータをもとに地形を再現できます。数メートルおきの断面情報のみに頼る従来方法と比べて地形の起伏を反映しやすく、より実態に近い数量を把握できる点も大きなメリットです。

土量計算の進め方や点群データの活用方法は、以下の記事でも詳しく解説しています。

面管理による品質の向上

ICT土工では、出来形を従来の断面単位ではなく、施工面全体で評価する面管理を行います。

従来の方法では、管理断面ごとに高さや幅を計測し、局所的な数値をもって合否を判定していました。一方、点群データを活用した面管理では、施工区域全体の標高差を確認できます。

施工面全体を対象に評価できるため、断面計測では見落としが生じやすかった局所的な凹凸や誤差も可視化できます。さらに、3D設計データに連動したICT建機による均一な施工と組み合わせることで、仕上がりの精度を安定させることが可能です。

丁張り削減による安全性の向上

ICT土工の導入は、丁張りの設置作業や維持管理を削減できます。従来は構造物の位置や勾配を示すために丁張りを設置し、目印に合わせて施工していました。

丁張りの設置や確認には常に人手が必要であり、移動中の重機周辺に作業員が立ち入る状況が避けられませんでした。そのため、人と重機が近距離で同時に作業を行う環境下では、接触事故や巻き込みのリスクが現場の課題となっていました。

しかしICT建機を活用すれば、設計面と現在位置を機械がリアルタイムで照合しながら施工を進められます。オペレーターは車載モニターで設計形状との差分を確認できるため、現地で目印を設ける工程が不要になります。

丁張りの削減により、建機死角となる周辺での補助作業や立ち入り回数が減り、人と重機が混在して作業する場面を抑えることが可能です。結果として、建設現場における労働災害のリスクを劇的に低減し、安全な作業環境の構築を実現します。

ICT土工の導入で直面しやすい課題

ICT土工には多くのメリットがある一方で、導入時には現場が直面しやすい課題もあります。

ここでは、ICT土工導入時に多くの現場で課題となるポイントを整理します。

ICT土工の導入で直面しやすい課題

  • ICT建機や点群処理ソフトのコストが高い
  • 新たな技術の習得が現場の負担になる
  • 起工測量後の点群処理に時間がかかる

ICT建機や点群処理ソフトのコストが高い

ICT土工の導入では、初期投資が大きな負担となります。ICT建機はGNSS受信機や各種センサー、車載モニターなどの精密機器を標準搭載するため、従来機と比べて購入価格やリース料が高くなる傾向があります。

導入費用は重機本体に留まらず、点群処理ソフトや3D設計ソフトの導入費、通信環境の整備費も必要です。ソフトの提供形態には買い切り型とクラウド型があり、買い切り型では数十万円から数百万円規模の費用が発生する場合も少なくありません。

加えて、導入後の保守費用やセキュリティを考慮したデータ管理体制の構築も求められます。特に中小企業にとっては、投資額に対する回収の見通しが立てにくい点が課題です。

新たな技術の習得が現場の負担になる

ICT土工の導入にあたっては、ドローンによる測量やICT建機の操作など、従来の土工事にはなかった幅広い技術の習得が求められます。技術習得のため、従来の施工方法に慣れた作業員やオペレーターは、通常業務と並行して学習時間を確保する必要があります。

さらに、現場条件は工事ごとに異なるため、データ処理方法や機械設定を適切に選択する判断力も必要です。従来の施工管理で手一杯の状況では、こうした追加業務が心理的な負担につながる場合があります。

起工測量後の点群処理に時間がかかる

ICT土工を導入した際、起工測量後の点群データ処理が負担となる場合があります。取得したデータは高密度である一方、正確な解析を行うためには位置合わせやノイズ除去といった前処理が必要です。

加えて、草木や構造物などの不要な点を除去し、計算に必要な地表面のみを抽出するフィルタリング作業にも時間を要します。

また、点群データはファイル容量が大きく、一般的なオフィス環境のパソコンではソフトの動作が遅くなることもあります。大規模なデータの処理には高性能なパソコンが必要になり、機材調達のコストもかかります。データ容量の大きさは保存や関係者間での共有が難しくなるため、プロジェクト全体の進捗を停滞させる要因にもなりえます。

点群データの処理方法や効率化のポイントを詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

起工測量後の点群処理でお悩みの方には、クラウド型点群処理ソフト「ScanX(スキャン・エックス)」がおすすめです。ScanXは、大容量の点群データをブラウザ上で軽快に解析・処理できるため、高性能なパソコンを個別に用意する必要がありません。

解析の要となる植生や建物などのノイズ除去は、独自のAIアルゴリズムが自動で実行します。高度な専門知識や習熟を要さず、短時間で精度の高い地表面データを抽出可能です。複雑な地形の土量計算もシステム上で完結するため、起工測量から3D設計データ作成までの工程を大幅に効率化します。

ICT土工の導入を成功させるポイント

ICT土工を導入する際は、事前に課題を把握し、適切に解決しながら進める必要があります。

次に、ICT土工の導入を成功させるために押さえておきたいポイントを解説します。

ICT土工の導入を成功させるポイント

  • 導入コストと費用対効果を見極める
  • 小規模導入から段階的に展開する
  • 点群処理を効率化できる仕組みを整える

導入コストと費用対効果を見極める

ICT土工の導入では、初期費用だけで判断せず、中長期的な視点に立った総合的な費用対効果の検討が重要です。ICT建機の購入や点群処理ソフトのライセンス費用、通信環境の整備、社員研修費など、さまざまなコストが発生します。

導入直後は一時的に負担となるものの、ICT化によって得られる定量的な導入効果とあわせて評価することが欠かせません。具体的には、3Dデータの活用による土量算出や出来形確認の作業時間を短縮できるほか、施工精度の向上も期待できます。

導入の効果を数値化し、投資回収期間を試算することで、現実的な判断が可能になります。あわせて、購入にこだわらず、リース契約や月額制のサブスクリプション型サービスを活用する選択肢も検討するとよいでしょう。

小規模導入から段階的に展開する

ICT土工の導入にあたっては、いきなり大規模工事へ全面適用するよりも、限定的な範囲から導入したほうが定着しやすい傾向があります。小規模な現場や特定の工程での試験的な運用を通じて、機材の初期設定方法やデータ連携の流れを実務レベルで確認できます。

また、導入を開始する前に「現場のどのような課題を解決したいのか」を明確にすることも大切なポイントです。起工測量の効率化を目指すのか、あるいは施工の精度向上を目的とするのかによって、選ぶべきツールや適用範囲は変わる可能性があります。

さらに、実際に使用する現場担当者の意見を取り入れることで、新しいシステムに対する心理的な壁を下げ、運用面での不安を解消しながら体制を構築できます。

点群処理を効率化できる仕組みを整える

ICT土工をスムーズに運用し続けるためには、点群処理を効率化できる仕組みを整えることも欠かせません。現在の技術水準では、AIによる自動分類やノイズ除去機能を備えたソフトも広く普及しています。

さらに、クラウド型の点群処理ソフトを活用すれば、高性能なパソコンを用意せずに、ブラウザ上で大容量データの解析をスムーズに進められます。データ共有もURLで行えるため、発注者や協力会社との合意形成や確認作業の迅速化にもつながります。

クラウド基盤のシステムであれば、インターネット環境さえあれば場所を問わずデータへのアクセスが可能です。現場のタブレット端末からリアルタイムで点群データを閲覧し、施工状況を面的に把握できる環境を整えることで、現場での即座な状況判断と迅速な意思決定ができます。

点群データ処理のAI活用について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

土量計算とデータ処理を効率化する「ScanX」とは

ICT土工の導入で課題となりやすい点群処理を効率化できるツールとして、クラウド型点群処理ソフトScanX(が注目されています。

以下では、ScanXの主な機能と具体的な活用方法を解説します。

土量計算とデータ処理を効率化する「ScanX」とは

  • 大容量の点群データもブラウザで快適に処理
  • 地表面などのクラス分類をAIで自動化
  • 土量計算も短時間で可能

大容量の点群データもブラウザで快適に処理

ScanXはクラウド上で点群処理を行うため、高性能なパソコンがなくても大容量データを快適に扱えます。大規模な点群データは、一般的なパソコン環境では表示のみでも動作が重くなりがちですが、ScanXであればブラウザ上で解析から可視化までスムーズに実行可能です。

また、サポート費用を含む月額29,800円(税込)から利用できるため、初期投資を抑えながら導入できます。インターネット経由で利用でき、複雑な専用ソフトのインストールや定期的なアップデート作業も必要ありません。

さらに、システム上で発行した共有用URLを送付するだけで、発注者や協力会社と同じデータを簡単に確認できます。タブレットやノートパソコンからも閲覧できるため、現場と事務所間の情報共有の迅速化にもつながります。

地表面などのクラス分類をAIで自動化

地表面などのクラス分類をAIで自動化

出典:ScanX公式サイト

ScanXの大きな特徴のひとつが、高度なAIによる自動クラス分類機能です。測量で得られた点群データをアップロードするだけで、AIが対象の特徴を解析し、自動的に分類処理を行います。

従来の方法では、計算に必要な地表面のみを抽出するために、膨大な点群の中から草木や構造物を手作業で選別・除去する必要がありました。ScanXは独自のアルゴリズムが地表面・構造物・植生などを自動で判別できます。自動分類機能の活用によって、これまで数日を要していた点群の整理・加工にかかる時間を大幅に短縮し、本来の解析業務などにリソースを集中させることが可能です。

さらに、複数の点群データを同時に処理でき、専門的な操作も必要ありません。深層学習を活用した分類機能により、高精度な抽出を実現できる点も強みです。

土量計算も短時間で可能

土量計算も短時間で可能

出典:ScanX公式サイト|機能詳細

ScanXを活用すれば、土量計算を効率的に行えます。対象範囲を指定するだけで、切土量や盛土量を自動で算出でき、従来の断面積計算と比べて作業時間を大幅に短縮可能です。

また、設計面と現況面を比較することで、差分体積もすぐに把握できます。距離・面積・体積・断面表示などの計測機能が備わっており、必要な数量をその場で確認できる点も便利な機能のひとつです。

さらに、土量計算の基盤となるDTM(デジタル地形モデル)やDSM(デジタル地表面モデル)の生成にも対応しており、高度なサーフェスモデルの作成も容易です。AIによるクラス分類の結果を反映させれば、対象ごとのメッシュ化も行えるため、発注者への提出書類や次工程の設計用データなど、用途に応じたデータ出力にも対応できます。

ICT土工の導入で建設現場の生産性を向上させよう

ICT土工は、3DデータとICT建機を活用し、測量から施工、検査までの全工程を効率化できる取り組みです。土量計算の自動化や面管理の導入により、品質と作業効率を同時に高められます。

一方で、導入コストや新たな技術習得への不安、点群処理に伴う業務負担などの課題がある点も見逃せません。こうした課題に対しては、小規模な範囲から段階的な導入を選択し、クラウドサービスの活用などを通じて対応することが重要です。適切な運用プロセスを構築すれば、建設現場の生産性は持続的に向上し、労働環境の改善にもつながります。

なかでも、点群処理の負担軽減に有効なツールとして、点群処理ソフト「ScanX」が注目されています。

ScanXは、大容量の点群データをブラウザ上で軽快に処理できるクラウド型のソフトです。高性能なパソコンや専用ソフトを用意する必要がなく、初期投資を抑えながら導入できます。

また、AIによる自動クラス分類機能により、植生やノイズの除去作業を従来の約5分の1に短縮可能です。複雑な地形の土量計算も短時間で実行でき、業務効率の向上に寄与します。

ICT土工の導入を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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